銀行は決算書のどこを見るの?

Q:融資の際、銀行は企業の決算書のどの項目に注目しているのでしょうか?

A:銀行は「お金を返せるかどうか」を見ます。

かつて銀行が融資をするにあたっては、価値の高い担保を提供できるかどうかが重要でした。しかし、今は完全に担保主義からキャッシュ・フロー主義へと変わっています。有利子負債を返済できるキャッシュ・フローのほうが大切とされているのです。

貸借対照表の項目では、下記について銀行は注意して見るといわれています。

  • 純資産(自己資本)の金額と比率
  • 流動資産・当座資産と流動負債のバランス
  • 固定資産と固定負債・自己資本とのバランス
  • 有利子負債を何年で返済できるか(営業損益+減価償却の額で5年以内)
  • 資産計上されているもので不良資産がないか
  • 土地・有価証券などで、含み損失が大きくなっているものはないか
  • 前期の決算書と比較して、大きく増減している科目はないか。ある場合はその理由

また損益計算書では下記を重視すると言われています。

  • 前期の決算書と比較して、売上高の増減はどうか。増減の原因はどこにあるか
  • 前期と比較して「営業利益」「経常利益」「売上高総利益率」「売上高営業利益率」「売上高経常利益率」の増減とその要因
  • 販売費・一般管理費、製造原価等のコストのアップダウン状況はどうか。コスト削減の努力は見られるか
健康的な経営を行うためにも、銀行から融資を引き出すためにも、経営者は決算書の中身についてしっかり把握しておく必要があるでしょう。